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プロジェクト・展示

展示物を通して伝える情報

モバイルガイドシステム

月ごとに変化するプラネタリウムのテーマと展示室の関わりを通して、来館者の鑑賞体験を豊かなものにするため、携帯情報端末を用いたモバイルガイドを開発しました。モバイルガイドのコンテンツとして学芸員自らが展示物の見どころを解説するビデオを用意し、季節や天文現象に応じた知識を展示物と共に伝えることができるようにしています。携帯情報端末を用いることで、来館者は展示物の前で学芸員の見どころを確認しながら鑑賞することができます。


  • Chiaki Kudo, Naoki Kohara, Mayu Urata, Mamoru Endo,Takami Yasuda, Takumi Hamatani, Katsuhiro Mouri:Developing an Astronomy Education System in Science Museum Using Push Notifications,IEEE 2015 Global Conf. on Consumer Electronics(IEEE GCCE2015), pp.614-618 (Osaka,Japan,2015.10.27-30)
  • 髙木英輔,浦田真由,毛利勝廣,安田孝美:学芸員による継続的な更新が可能なミュージアムモバイルガイドシステムの提案,情報文化学会全国大会(東京大学,2012.10.6)

立体視星座ビューア

ユーザがスクリーンの前で動くと、その動きに合わせて地球以外の場所から星座がどのように見えるかを体験することができます。運動視差を用いた立体視を使っているため、宇宙空間に浮かんでいるような感覚で、星座の立体的な形を見ることができます。制作した星座は、オリオン座、北斗七星、カシオペア座など7つの星座です。また、星同士の距離感や色の違いについても体感することができます。現在、名古屋市科学館で展示するため、準備を進めているところです。

「立体視星座ビューア」の動画は、YouTube(http://youtu.be/45VPTCv45Ns)で閲覧できます。


  • 塚田真未, 水野慎士, “運動視差立体視を用いた三次元CG天体ビューアの提案”, NICOGRAPH 2013論文集, pp.73-80 (2013.11)

デジタルタイムカプセル

2011年に名古屋市科学館がリニューアルされるのに伴い、過去から現在までの科学館の思い出を展示物の映像や写真等とともに集めてデジタルなカプセルに入れます。幼い頃、おじいちゃん、おばあちゃんにつれてきてもらった思い出、小学校のときに遠足できた思い出、大切な人と過ごした時間。みなさんの科学館での思い出をタイムカプセルに詰めました。現在、天文フロアーに常設展示中です。


  • 岩崎公弥子,水野慎士,浦田真由,髙木英輔,後藤昌人,毛利勝廣,安田孝美:科学館と大学・来館者の「つながり」がもたらす可能性とその試みー名古屋市科学館開館50周年記念イベントにおける展示開発と実践ー,情報文化学会誌 第20巻 第1号, pp.10-17(2013.8)
  • 岩崎公弥子,後藤昌人,遠藤守,毛利勝廣,安田孝美:思い出をベースにしたバーチャルミュージアムの提案と開発,日本社会情報学会,pp.441-444(長崎県立大学シーボルト校,2010.09.04~06)

デジタルタイムカプセル・GAYAIT

「GAYAIT」は,複数のビデオ素材を同時に再生させ、利用者が閲覧したいひとつのビデオ素材を選択すると、その映像が浮かび上がるシステムです。何も選択されていない状態では、複数のビデオ素材でガヤガヤと群衆がおしゃべりしており、誰が何を話しているかは判別することができませんが、利用者が1つのビデオ素材を選択すると、瞬時にその映像のサイズと音量が拡大されるとともに、その他のビデオ素材の音量が低下して、選択された素材が強調される仕組みになっています。本システムをデジタルタイムカプセルに導入し、来館者が名古屋市科学館の思い出について語ります。現在、天文フロアーに常設展示中です。


  • Shinji Mizuno, Ryosuke Hirano, Yukihiko Tsutsumi:GAYAIT: an Interactive Video and Sound Art System handling a large number of Video Clips and its Applications, The journal of the Society For Art and Science Volume.11, No.4, pp. 149-156, (2012)